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【松下奈緒】人に見てもらい、喜んでもらえることが私の生きがい (1/2ページ)

2014.11.26


松下奈緒【拡大】

 女優としてもおなじみ。歌手、ピアニストで、作曲も手掛ける才媛だ。なのに…。

 「ずっと、自分がちゃんとホームランを打てるのか不安でした。だから、本当はコンサートも怖かったんですよ。怖くなくなったのは、今年になってからかな」

 意外な言葉だった。今月12日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われたコンサートでは、華麗なパフォーマンスで観衆を魅了していた。

 「今年はライブハウスにも挑戦したんです。観客との距離が近くて、すごく面白かったんです。自分だけ満足してはダメだ、一方通行はダメだと気付きました。すると観客の反応を感じる余裕も出てきて、怖さも薄れました」

 チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリーの中欧4カ国(V4)と日本の交流元年となった今年、親善大使としての大役にも臨んだ。

 「初めて行ったんですが、中欧って、欧州の中でも表情が全然違うんです。時代がすごく濃いというか、翻弄された時代を越えて、がむしゃらに頑張った感じ。これまで暗いイメージを持っていたんですが、暮らす人たちは明るくて、ファンになりました」

 この体験が実を結んだ。「中欧で感じた何にも揺るがない強さを表現したい。力強く、分厚い曲をやりたい」という思いを呼び起こし、8分間に及ぶ壮大な交流年のテーマ曲「シャイン」となった。

 29日には、BSフジで特番「リスト 秘められた愛の旋律」(午後7時)が放送される。

 作曲家、フランツ・リストの足跡をたどり、ハンガリーをめぐる旅。

 「ショパンが好きだったんですが、今はリスト。男前でプレーボーイという印象だけど、教育者として残したものも多い。いい意味で期待を裏切ってくれるし、生きる気力もすごく感じる人で、人間力がすごくあるんだなって」

 リストを知るうち、自分の中のピアニスト像が変わっていった。

 「驚いたのは、コンサートの形式を作ったのがリストだったこと。見せる美しさを追求したんです。ピアノを弾く姿が、客席から見えるようにしたり。人に見てもらい、喜んでもらえることが私の生きがいだって思えるようになったんです」

 女優としてはデビュー10周年を迎えた。2人の“松下奈緒”は「使い分けていない」という。

 

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