高部あい
ピュアな小悪魔 (01/23)
高部あい
【ミス・週プレGP「最初は恥ずかしくて」】
まだあどけなさが残る笑顔、バービー人形のように長い手足。まぶしいミニスカート姿に目が釘付けだ。
ただいま高校2年生。週刊プレイボーイの初代「ミス・週プレ」グランプリを受賞した際は、学校の先生やクラスメートに祝福され、掲載号のビキニ姿の表紙が教室の壁に張り出されたという。
「うれしかったけど、やっぱり最初は恥ずかしかった」とはにかむ。
記者(29)が中高生のころ、週プレは自宅の部屋でこっそりと読んだものだが…。
高橋克典が熱血教師を演じる学園ドラマ「ガチバカ!」(TBS系。木曜午後10時)で、女子高生、影山祐子役を演じている。連ドラはこれが初登板。派手なアクセサリーを身につけ、大学生と合コンするなど、自由奔放な恋愛観を持つ小悪魔的なキャラクターだ。
一見、“当たり役”ともいえそうだが、役柄と自身の素顔をこう比較分析してみせた。
「祐子は壁を作らずに他人と接するのが平気な子だけど、私は人見知りするタイプ。男の子の前では特に緊張しちゃいます」
【門限5時生活「ずっと守ってました」】
恋愛観についても、「今の女の子は、いろんな男の人と遊ぶ子が多いようだけど、私は本当に大好きで信頼できて、結婚したいと思える人じゃなきゃイヤです!」。
ドラマでは、祐子は母親との確執が強く、夜間も外出してばかりいるという設定。
「内心は淋しがり屋、というところは自分と一緒」と話すが、実生活では2人姉妹の妹だったせいか、大事に育てられたようだ。
「特に母が厳しくて、高校に入っても夕方の5時か6時に家に帰るようにいわれました。私は『心配させたくない』という気持ちがあったから、いいつけをずっと守ってました」
【「やるなら最後まで」母と約束】
そんな少女が芸能界に入るきっかけを作ったのも、意外や母親だった。高1の春、数々のスターを生んできた「国民的美少女コンテスト」の存在を教えてくれたのだ。
「母は強く勧めるというより、『こんなのあるみたいだよ』と、軽い感じでしたね。応募は私が決めました。そのころは、時間に流されて1日がムダに終わってしまうような生活を続けていた。これじゃダメ、と思って、“新しい自分”を探していたんです」
タレント活動をスタートする際、親子の間でひとつの約束を交わした。
「やろう、と決めたことは最後までやる」
出演したバラエティー番組でうまくトークができず、自分の力不足に腹を立てることもあったが、「もっともっと、がんばらなきゃ」と演技レッスンを重ねた。そうするうちに見えてきたのが、「女優になる」という目標だった。
「今年は、印象に残るようなCMに出たいという夢もあるけど、今だからできる高校生の役にはどんどん挑戦したい。先生に向かって『ふざけんなよ!』って反抗しちゃう不良の子も演じてみたいですね」
ピュアな気持ちは、これからも成長の原動力になりそうだ。
ペン・宇野貴文
カメラ・栗橋隆悦