久々の竹内まりやの歌声に、発酵したかのような香りを感じた。デビュー35周年を迎えて活気づいている。
49枚目の新曲「静かな伝説(レジェンド)」では「同じ時代を共有して来た音楽仲間と一緒に歌いたい」と“佳ちゃんと原坊”(桑田佳祐・原由子夫妻)にコーラスを依頼。26年前の山下達郎の「蒼氓」に桑田夫妻が参加して以来の豪華共演も話題だ。
この新曲やこれまでのセルフカバーを含む7年ぶりのアルバム「TRAD」も好評。山下と結婚後は家事を優先させ、現在は33年間封印していた全国ツアー「souvernir2014」の真っただ中だ。バンドマスターはプロデューサーでもある山下が務め、夫婦でステージを作り、息の合ったところを見せる。
そんな竹内が、「20代の女性歌手で一番うまいと思う」とブログに書き、山下のラジオ番組で絶賛して今、注目を集めるのが松浦亜弥だ。
松浦は昨年、w−inds.の橘慶太と10年以上の交際を実らせて結婚し、現在は妊娠中で芸能活動を休養。アイドル時代から歌のうまさには定評があり、早い復帰を願う人は多い。
以前から松浦の歌声が気になっていたという竹内は、自身の楽曲だけで構成したソング・ミュージカル「本気でオンリーユー」の主役を依頼してからの付き合い。「30歳、40歳となるにつれていい歌手に成長するだろう」と期待を寄せる。
竹内が見た松浦のコンサートで、隣の席にいた椎名林檎も松浦に賛辞をおくったという。スガシカオも松浦のカバーアルバム「Click you Link」について「ヤバいから、絶対聞いて」と言う。
漫画家の江川達也は「この女性シンガーの歌を先入観なしで聴いて下さい。すごく、いい」「誰かこの歌のうまい女性に高度な奥深い泣けるメロディーを与えて」とFacebookに書き込み、多くからシェアされ、共感を得ている。