女優の川島なお美(52)が13年ぶりの主演映画「チャイ・コイ」(伊藤秀裕監督、12月公開)で、久々に官能演技を披露する。アラフィフでの体当たり演技には大きな理由があったようだ。
ドラマや映画、写真集で何度も濡れ場を披露してきた川島。1997年には渡辺淳一氏原作のドラマ「失楽園」で、映画でも同じく渡辺氏の小説が原作の映画「メトレス 愛人」(2000年公開)で「抱き合っている時間の方が長い」とまで言われるほど過激な濡れ場を披露した。
13年ぶりの官能映画出演となる「チャイ・コイ」は、人気作家・岩井志麻子氏の同名小説が原作。「チャイ・コイ」とはベトナム語で果実を意味するという。映画評論家の望月苑巳氏は、「50代になってなお妖しい肉体の美しさを堂々とさらけ出すことができる数少ない女優。撮影では『子宮が呼吸できないから』と前張りをしない主義だからとにかくハード。今度の新作はこれまでの作品を超えているはずと期待している」と話す。
タイ・バンコクを小説執筆のため1人で訪れた麻衣子(川島)。南国特有の熱気の中で孤独に気付く中、知り合った韓国人のムエタイボクサー、ハヌルと性愛におぼれるというストーリー。ハヌルを演じるのは、日本のバラエティー番組にもたびたび出演している人気韓国俳優のイ・テガン(27)だ。
韓国芸能に詳しいライターの古林由香氏は「真面目でプロ意識の高い俳優。2年前、森三中の黒沢かずこが主演した『クロサワ映画』でオアシズの大久保佳代子とキスシーンを演じた。あまりのうまさに大久保がほれていたように見えたので、テガンに取材で聞くと、彼もまんざらではなさそうで、真性の年上キラーだと感じた」と話す。オーディションに立ち会った川島がテガンの年上キラーぶりを見抜いたようだ。
官能クイーン復活に川島はブログで「30代で出した写真集や映画やドラマで惜しげもなく表現していた時代とは違います。私も年を重ねました。体に自信なんてありません」としつつ、「やるからにはスタッフを信じ、覚悟して臨もうと思いました。評価していただけるとしたら監督に毎日言われていた、思い切りの良さや男前な気質でしょうか」とつづっている。
思い切りの良さについて、ある映画関係者は「夫のためもある」と話し、人気パティシエの鎧塚俊彦さんのことを挙げる。「鎧塚さんは左目の視力が網膜中心静脈閉塞症でほぼ失われている。何度も手術をしたが、いまも視力は戻っていない。生活は普通にできているそうだが、視力を取り戻す治療を続けるため、妻も頑張って稼ぐということだ」
奇跡のプロポーション全開で官能クイーン健在と内助の功、一石二鳥となるか。