サッカーのドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表主将の長谷部誠(40)が17日、フランクフルトで緊急会見を開き、5月末まで行われる今季限りでの現役引退を表明した。
静岡・藤枝東高から2002年にJ1浦和に入り、08年にウォルフスブルク移籍後はニュルンベルク、フランクフルトとドイツを主戦場に活躍。所属クラブからは引退後のフロント入りを打診されており、「非常にいい提案をしてくれた。残れることを喜んでいます。まだ長くドイツに残ることを想像できます」と腰を据えて指導者への道を歩む考えだ。
とはいえ、日本代表通算114試合のうち、10年南アフリカ大会から3大会のW杯などで主将として歴代最多81試合に出場した人材を母国も放っておかない。就任したばかりの日本サッカー協会(JFA)・宮本恒靖会長(47)はそのキャプテンシーを高く評価しており、「代表の強化に向けて臨時コーチやアドバイザーなどのポストを検討しています」(JFA関係者)。同じ静岡出身のJリーグ・野々村芳和チェアマン(51)も手ぐすねを引いており、日独で争奪戦がスタートする。