日本相撲協会は27日、大阪市内で理事会と年寄総会を開き、実質5期目に入った八角理事長(60)=元横綱北勝海=による新体制での職務を決定。〝反体制派〟を閑職に追いやる露骨な人事も断行された。
主要ポストでは、ナンバー2の事業部長に春日野理事(元関脇栃乃和歌)、巡業部長に境川理事(元小結両国)、広報部長に佐渡ケ嶽理事(元関脇琴ノ若)が新たに就任。一方で、広報部長を3期務めた芝田山理事(61)=元横綱大乃国=は執行部を外れ、教習所長に任命された。
芝田山理事が不興を買った原因とささやかれているのが、八角理事長の腹心への〝物言い〟だ。9月に夕刊フジ報道などで発覚した協会職員への残業代未払い、パワハラなどの責任を問われた宮田哲次主事が、出勤停止1カ月の懲戒処分にとどまったのは「甘い」として異議を唱えたところ、理事長の側近に怒鳴り込まれる騒動になったという。