リハビリ型デイサービス「レコードブック」の店舗は、赤色を基調としたフィットネスクラブのような雰囲気で、軽度介護者が重介護にならないためのプログラムを提供している。運営会社インターネットインフィニティーの別宮圭一社長(50)は、国内市場の拡大を目指すとともに、超高齢化先進国である日本の利点を生かした海外展開も視野に入れているという。
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――レコードブックはどんなサービスですか
「要介護高齢者を対象とした介護保険サービスです。比較的お元気な、介護度でいうと要支援1から要介護2ぐらいまでの方向けです。『いつまでも自分の力で生活する』というコンセプトで、健康寿命の延伸事業と呼んでいます」
――他のデイサービス事業との違いは
「デイサービスセンターの95%以上が1日型で、要介護者の方を長時間お預かりして、ご家族の介護負担を軽減するというものです。レコードブックの場合、サービスの提供は3時間で、トレーニングや運動指導により比較的お元気な方の重度化を防止するのが特徴です」
――フィットネスジムのような空間ですね
「楽しんでいただける場所にしようとしています。初めて要介護認定を取った方がデイサービスセンターを見学した際、拒否的な反応をして家にこもってしまい、結局、介護度が進んでしまうことがあります。心理的なハードルを下げるために、店舗やスタッフの接遇マナーなど、〝お客さま〟という待遇にこだわっています」
――サービスの内容は
「1部は椅子に座ったままやわらかいゴムボールやゴムチューブを使って、あまり大きな負荷をかけることなく、声をかけながら運動していただきます。ティータイムを挟んで2部ではマット上のマス目のパターンを記憶して歩いていただくことで、歩行訓練と脳トレが同時にできるというコンセプトです。ティータイムや小休憩で水分補給することや、お客さま同士のコミュニケーションを大事にしています」