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米紙ニューヨーク・タイムズは23日、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領が最近、ウクライナ東・南部4州の占領地域を維持した上での「停戦」に関心を持っている兆候があると報じた。第三国を通じて、米国側にも伝えられているという。
プーチン氏は、〈1〉戦況の停滞〈2〉ウクライナの反転攻勢の失敗〈3〉米欧の支援疲れ〈4〉中東紛争によるウクライナへの関心低下――の4点により、停戦の機会が生まれたと考えているという。米露の当局者らによる情報としている。
ロシアは現在、ウクライナの4州にまたがる地域を占領しており、露本土とクリミア(2014年に一方的に併合)を陸路で結ぶことが可能となっている。露国内向けには、これを戦果として宣伝する可能性もある。
同紙は、米露の双方とチャンネルを持つ複数の国の政府を通じ、プーチン氏のメッセージが米側に送られているとした。ただ、露側が示している条件は、ウクライナが受け入れ可能なものではないという。露側の真意は、停戦をちらつかせることで米欧の軍事支援への意欲をそぐことにあるとの指摘もある。
ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は、記事について「内容が不正確だ」とコメントした。