アゼルバイジャンの「対テロ作戦」で25人死亡、140人負傷…アルメニア系住民が対象に

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 タス通信などによると、旧ソ連構成国のアゼルバイジャン政府は19日、自国軍がアゼルバイジャン領のナゴルノ・カラバフ自治州で、独立を一方的に宣言しているアルメニア系住民を対象に「対テロ作戦」と称する軍事行動を開始したと発表した。アルメニアの地元メディアは25人が死亡、約140人が負傷したと報じた。

19日、アゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフ自治州ステパナケルトで、爆撃された住宅=AP
19日、アゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフ自治州ステパナケルトで、爆撃された住宅=AP

 旧ソ連構成国の「盟主」を自任するロシアはウクライナ侵略に忙殺されており、トルコを後ろ盾にするアゼルバイジャンが強硬手段に打って出た可能性がある。

 アゼルバイジャンは2020年の大規模戦闘の停戦合意に反し、アルメニアがナゴルノ・カラバフに軍隊を駐留させていると主張している。一方、アルメニア側は、自国軍は駐留していないと反論し、アゼルバイジャンが「民族浄化を目指している」と激しく非難した。アルメニア系住民が実効支配する中心都市ステパナケルトも攻撃対象になっているとみられる。

 ロシアは20年の停戦合意を仲介し「平和維持部隊」を派遣しているが、外務省報道官は19日、「戦闘行為を停止し、外交交渉に戻るよう要請する」との呼びかけにとどめた。ロシアに軍事面で依存してきたアルメニアは今月11日から、米国と合同軍事演習を実施するなどロシアへの不満をあらわにしている。

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4556280 0 国際 2023/09/20 13:44:00 2023/09/22 08:12:33 2023/09/22 08:12:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/09/20230920-OYT1I50068-T.jpg?type=thumbnail

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