ネパール機墜落、外国からのトレッキング客も多い場所…「ブラックボックス」解析へ

　【ニューデリー＝浅野友美】ネパール中部ポカラで乗客・乗員７２人が乗った旅客機が墜落した事故で、新たに２人の死亡が１６日に確認され、死者は計７０人となった。墜落した峡谷からは１６日、飛行記録や操縦室内の音声を収めた「ブラックボックス」が回収された。政府の調査委員会で原因究明に向けた解析が進む見通しだ。

　ポカラはヒマラヤ山脈の麓にあり、トレッキングを楽しむ外国人も多く訪れている。１日に国際空港がオープンしたばかりで、コロナ禍で落ち込んだ観光客が戻り始めていた。

　ネパールは山に囲まれ、離着陸が難しい空港が多いと言われる。昨年５月にも乗客・乗員２２人全員が死亡する墜落事故が起きた。