ネタニヤフ首相「世紀の詐欺だ」…退陣濃厚、野党連立政権が発足へ

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【エルサレム=工藤彩香】イスラエルの右派政党ヤミナのナフタリ・ベネット党首は30日、最大野党の中道イエシュ・アティド(ヤイル・ラピド党首)が主導する連立政権に参加すると発表した。連立協議は近くまとまる見通しで、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が退陣し、政権交代が起きる可能性が濃厚となっている。

ネタニヤフ首相(ロイター)
ネタニヤフ首相(ロイター)

 ベネット氏は30日夜に記者会見を開き、国政の混乱を避けるため、「ラピド氏と共に、挙国一致内閣の形成に向けて全力を尽くす」と述べた。ベネット氏は13日には、イエシュ・アティドとの連立協議から離脱する意向を示していたが、方針を転換した。

 ラピド氏の組閣期限は6月2日に迫っており、組閣できなければ再選挙となる可能性もある。ラピド氏はこれまでの連立協議で労働党など野党3党の合意をすでに取り付けており、ヤミナの合流表明で新政権発足に大きく近づいた。

 ネタニヤフ氏は30日夜、記者会見を開き、右派のベネット氏が中道左派勢力に加わることを「世紀の詐欺だ」と批判した。

 3月の国会選挙では、ネタニヤフ氏が率いる与党の右派リクードが第1党を維持したが、ネタニヤフ氏は組閣に失敗。ラピド氏に組閣権限が移り、窮地に立たされている。

スクラップは会員限定です

使い方
「国際」の最新記事一覧
記事に関する報告
2089144 0 国際 2021/05/31 10:11:00 2021/05/31 14:48:53 2021/05/31 14:48:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210531-OYT1I50047-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)