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関取が取組でつける絹製のまわしを締め込みと呼ぶ。幕下以下の力士は黒か紫系統に染めた木綿のまわしを着けるが、十両以上の力士は上品な光沢を帯びたカラフルなものを締める。幅約80センチ、長さは10メートル前後で、力士の体形によっても異なる。締め方もそれぞれで元大関琴奨菊(現・秀ノ山親方)は相手の指がまわしに掛かりにくいよう、きつく締めることで知られていた。
選んだ色には関取の思いが反映されている。モンゴル出身の新十両・玉正鳳は「青空の色にした」と、鮮やかな青い締め込みを選択した。おろしたてのものは硬いため、場所前の稽古場や巡業などで締めて体になじませてから本場所で使う関取衆が多い。