「最強」アメフト日本選抜、米アイビーリーグ選抜に歴史的初勝利…「びびることなくぶつかった」

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 アメリカンフットボール・国際親善試合「ドリームジャパンボウル2024」(21日・国立競技場=読売新聞社後援)――全日本選抜が、米国北東部の名門大学で構成するアイビーリーグ選抜を10―5で破った。主催者によると、日米が公式に組織したチーム同士の対戦で日本が勝利するのは初めて。全日本選抜は第1クオーターにRBグラント(富士通)のTDなどで奪ったリードを守備陣が守り切った。最優秀選手にはグラントが選ばれた。

攻守かみ合い「壁」越える

 日本のアメフト界にとって、歴史的な勝利。攻守がかみ合った全日本選抜の粘り勝ちだった。

第1クオーター、全日本選抜のRBグラントがタッチダウン(21日)=後藤嘉信撮影
第1クオーター、全日本選抜のRBグラントがタッチダウン(21日)=後藤嘉信撮影

 第1クオーター、QB政本(IBM)が的確なパスを織り交ぜて進み、最後はRBグラントが29ヤードを走りきってTDを挙げた。最初の攻撃シリーズを先制点に結びつけ、リズムに乗った。

第4クオーター、攻め上がる全日本選抜のQB政本(右から2人目)(21日)=後藤嘉信撮影
第4クオーター、攻め上がる全日本選抜のQB政本(右から2人目)(21日)=後藤嘉信撮影

 後半は守備が奮闘した。第3クオーターでは、自陣ゴール前に肉薄されながら、相手のランをLB青根(パナソニック)の好タックルなどで阻み、無失点に抑えた。日本は試合を通じてTDを許さなかった。

 全日本選抜は外国籍選手を含むXリーグの選手に、学生を加えて編成された「最強チーム」だが、昨年の対戦は20―24で惜敗。相手のランを一人のタックルで止めきれないなど、戦術より力負けの部分が大きかった。反省を生かし、今回は徹底して1対1の勝負にこだわった。青根は「アメリカ人というと、でかくて強いという印象があるけど、僕らも積み重ねたものがある。びびることなく(力を)ぶつけるだけだと思った」と胸を張った。

 まずはアイビーリーグ選抜という壁を乗り越えた。政本は「次の新しい壁を作って、それを乗り越えて日本のフットボールは成長していく」。この勝利を、大きな飛躍への一歩としたい。(松田陽介)

 敗れたアイビーリーグ選抜が全日本選抜に敬意を示した。QBハワードは「攻撃では今一つ足りない部分があった」と、しぶとい日本の守備陣からTDを取ることができなかったことを振り返り、「日本には全てのリスペクトを払いたい」とたたえた。ペリーヘッドコーチも「日本の若い選手には、この全日本選抜を手本にしてほしい」と戦いぶりを評価していた。

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