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女子テニスで、史上最年少(16歳6か月)で世界ランキング1位となったかつての「天才少女」が日本に戻ってきた。四大大会でシングルス5勝を含む25勝を挙げたマルチナ・ヒンギスさん(43)(スイス)が、今秋に東京・有明で行われた東レ・パンパシフィック・オープン最終日のエキシビションマッチに登場した。
この大会のシングルスで史上最多5度の優勝を成し遂げているヒンギスさん。今大会限りで引退した土居美咲(ミキハウス)らと対戦したダブルスで、現役時代をほうふつとさせる華麗なプレーを披露した。「この大会は私が一番勝っているし、大好きなトーナメント。このような機会をいただけてとてもうれしい」とほほ笑み、「現役時代にたくさんの日本の企業がサポートしてくれた。日本のテレビCMにも出演したし、たくさんのいい思い出が残っている」と懐かしんだ。
2017年に現役を退いたヒンギスさんは現在、4歳半の娘中心の生活を送っているという。最近はテニス解説の仕事にも携わっており、「現在はパワーのある選手だけでなく、色々なタイプの選手が増えてきていて才能豊かな選手であふれている」と、女子テニス界のさらなる活性化に期待していた。(西村海)