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海水を飲む習性を持つ野鳥「アオバト」が、神奈川県大磯町の照ヶ崎海岸に飛来している。
全長約30センチで鮮やかな黄緑色の体を持つアオバトは、毎年5~10月頃、約30キロ離れた丹沢山系から群れでやってくる。岩礁に舞い降りて海水にくちばしをつけると、波しぶきをよけながら一斉に飛び立っていく。
海水を飲む理由ははっきりしていないが、一因として、繁殖期に主食の果実では不足するナトリウムを補うためと考えられている。
地元の探鳥会「こまたん」によると、今季は4月26日に初飛来が確認された。ピーク時の8月には1日3000羽を超えることもあるという。これだけ集団で姿を見せるのは全国的にも珍しく、照ヶ崎海岸は1996年に県の天然記念物に指定された。
同会はコロナ禍で中止していた観察会を、26日から再開することにしている。