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宇宙の成り立ちを説明する理論の根幹となる考え方を提唱し、2008年にノーベル物理学賞を受賞した京都大名誉教授の益川敏英(ますかわ・としひで)氏が23日、
名古屋市出身。名古屋大で博士号を取得した後、京大などで、物質の最小構成単位である素粒子の理論研究に取り組んだ。
京大助手時代の1973年、同僚の小林誠博士(77)と「小林・益川理論」を提唱。素粒子のクォークが6種類あれば、粒子と電気的な性質が逆の反粒子に性質の違いが生まれると予言した。
後に実験で証明され、小林氏、先駆的な素粒子理論を提唱した南部陽一郎氏(2015年死去)とともに08年のノーベル物理学賞を受賞。同年には、文化勲章も受章した。