前田敦子「厨房のありす」出演…息子が口にしたうれしい一言とは?
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自閉スペクトラム症のありす(門脇麦)は、化学の知識を生かし、客にぴったりの料理を出す店を、幼なじみの和紗(前田敦子)とともに開いている。そこに謎めいた青年・倖生(永瀬廉)が住み込みのバイトで入ってきた。
マイペースでこだわりが強く、コミュニケーションが苦手な主人公・ありすの唯一の友達である
口は悪いが明るくしっかり者の和紗は、3人目の子どもを身籠もる母親でもある。幼い頃から「拳」でいじめからありすを守り、料理店の接客や渉外を一手に担ってきた。ありすと客、物語と視聴者をつなぐ重要な役だが、それが
ありすは自身の特性でつらい思いをしてきた。理解できずに、悪意を向けた人も多かったことだろう。「現在は誰もが日々いっぱいいっぱいで、人のことを考える余裕がないのは自分でも感じます。このドラマは思いやりを思い出させてくれるんですよね。信頼関係はお互いが本当に努力しないと成り立たないことも」と話す。
ありすと同様、生きづらさを感じている人に、作品は優しいまなざしを向けている。「“普通”って人それぞれ。違いに悩まなくてもいいと気付いてもらえるはず。ありすは『私はこんなだから』って言いがちですが、皆で『そんなことないよ』と当然のように返します。ありすとの目に見えない信頼関係みたいなものが醸し出せて、見てくれた方の心が軽くなったらうれしいです」と期待を込める。
息子の成長
Q.息子さんの成長を感じたとか。
A.以前は「ママ大好き」でしたが、先日、仕事終わりにバチバチにメイクしたまま幼稚園に迎えに行くと、「めっちゃキレイじゃん!」って。心から言ってくれて、うれしかった。あと、貝の酒蒸しが好物です。スーパーで自分でハマグリを選び、買い物かごに入れてきました。
Q.ご自身の息抜きは。
A.寝る前に色々とドラマを見るのがやめられません。睡眠の質にはよくないですが、ワクワクするいやしの時間です。
(文・読売新聞文化部 若林圭輔/写真・大金史典)