松下奈緒…進行役に抜てき、肩の力抜いて旅の魅力伝える
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朝だ!生です 旅サラダ(テレビ朝日系など) 土曜午前8:00
1993年に始まった旅番組。国内外の観光地、市町村などを訪ねたロケ映像や全国各地からの生中継を交え、歴史文化、絶景や名産品などを紹介する。朝日放送テレビ(大阪市)の制作。17日からはインドネシアの旅が始まる。
この春、放送30周年を迎えた旅番組の進行役に抜てきされた。大阪のスタジオで先輩レギュラーの神田正輝、勝俣州和らと並び、ゲストの芸能人やリポーターらが訪れた国内外の旅のVTRを案内する。起用のタイミングがちょうどコロナ禍から観光需要が回復する時期に重なり、「皆さんが再び旅に出るきっかけになれば」と張り切る。
毎週1時間半の生放送。慣れない仕事にプレッシャーを感じていたが、初出演前の顔合わせで、神田から「楽しんでやってくれたらいいよ」と声を掛けられ、余分な肩の力が抜けた。回数を重ね、「自分の家でテレビの旅番組を見ているような気持ち」で臨んでいる。
女優業とピアニストの仕事を両立し、多忙な日々だ。私的な旅行の時間はあまり作れないが、地方ロケやコンサートで訪れた土地の名所旧跡、特産品に触れるのが楽しみ。「下調べをすごくするタイプ」と言い、とれたての地元産野菜の直売所は外せない。「新鮮でおいしいし、そこでしか食べられないって、すごく大事だと思いませんか」
旅に必携のカメラにもこだわる。2006年公開の映画「アジアンタムブルー」で写真家役を演じてから、一眼レフはもちろん、望遠レンズまでそろえる凝りようだ。「撮った写真を後で見返し、その時に感じたことを思い出す。旅先でメロディーが浮かんでも、色んな感情があふれ、すぐにまとまらないことが多いから」と曲作りにも役立てている。
出演初回は自ら和歌山県を旅した。その後はスタジオで進行役に徹しているが、「また旅に出て魅力をお伝えしたい」と意欲を見せている。
旅してみたいのは
Q 思い出の家族旅行はありますか。
A 19歳の時、祖母と母と行ったイタリア・カプリ島です。「青の洞窟」に行きたくて予定を立てました。飛行機のチケットや、現地の電車の切符も手配したんですよ。
Q よく写真に撮るのは。
A 富士山です。雲のかかり方や雪の積もり具合がいつも違い、季節を感じます。
Q 行ってみたい場所は。
A 5月に番組で紹介したトロイ遺跡です。トルコの東洋と西洋がミックスした雰囲気を感じてみたいです。
(文・大阪本社文化部 吉田清均/写真・杉本昌大)