いろいろな猫の生き方(109)

サーバルキャットの双子の赤ちゃん、神戸どうぶつ王国で公開

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兵庫県神戸市の「神戸どうぶつ王国」で、今年5月9日、サーバルキャットの双子の赤ちゃんが生まれました。

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双子の赤ちゃん
双子の赤ちゃん

サーバルキャットは中型のネコ科の動物。アフリカのサハラ砂漠以南に生息し、大人になるとスラリとした長い手脚が、“スーパーモデルのよう”と評判です。

長い脚を生かした跳躍力で、ネズミ類などの小型哺乳類を捕らえたり、鳥に襲いかかったりするなど、野生の生息地では美しくも恐ろしい、捕食者の頂点に近い存在です。

そんなサーバルキャットですが、赤ちゃんはあまりにもキュートで、マスコミ関係者にお披露目された当日も「かわいい、かわいい」とあちこちから声があがっていました。

赤ちゃんサーバルたちは母親「はる(6歳)」と一緒だからか、始終リラックスした様子。居眠りをしている姿も愛らしかったです。

双子の赤ちゃんの性別はオスとメス。まだ、ぱっと見での性別の区別はつきにくいのですが、居眠りから目覚めたこの子は母親ゆずりのつぶらな瞳から、メスかもしれません。一方、隣の展示室にいる父親の「ふく(6歳)」は、キリリとした精悍せいかんな顔立ちなんですよ。

現在はイエネコ(一般的な猫)くらいのサイズですが、成長すると手脚が伸びて体長は約85センチメートルまでに。普段、目にする猫の倍ほどの大きさになりますが、サーバルキャットはイエネコより華奢きゃしゃな印象です。

赤ちゃんらしく仲良く遊びまわる2頭。遊び相手がいる双子で良かった。かわいいけれど、相手の首元近くにみつく動きを見ると、強烈なプレデター(捕食者)だということを、しみじみ感じます。

遊びを通して狩りの仕方を学んでいるとはいえ、激しすぎると母親の仲裁が入ります。首をくわえて引き離そうとするのですが、赤ちゃんが重すぎるのか、思うように運べないことも。体重が増えているのは赤ちゃんが健やかに成長している証しですね。

「神戸どうぶつ王国」ではサーバルキャットのふくとはるの飼育を始めて6年目。繁殖の準備のため、行動観察用の首輪を装着したところ、すぐに繁殖行動がみられ、赤ちゃんの誕生となりました。はるは、初めての出産とは思えないほど子育てが上手だそうです。そんな親子の姿をぜひご覧ください。公開時間など詳しくは公式サイトでご確認ください。

神戸どうぶつ王国
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
TEL:078-302-8899
営業時間:公式サイトでご確認ください。
https://www.kobe-oukoku.com/

プロフィル

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
グラフィックデザイナー、写真家
盛岡市生まれ。デザイン事務所コイル代表。デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインに「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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4085360 0 大手小町 2021/08/06 06:00:23 2023/11/10 16:11:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/01_DSC04577-1.jpg?type=thumbnail

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