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「顔が暗い」と言われた高木美帆、「自分もできる」と強い気持ちで五輪新

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 北京オリンピックのスピードスケート女子1000メートルでオリンピック記録を更新して金メダルを獲得した高木美帆(27)(日体大職員)が、一夜明けた18日に記者会見に臨み、「(5種目挑戦の最後に)金メダルが取れ、チームの力の強さを証明できた。みんなで取れた金メダルだなと感じられて、うれしく思う」と話した。

今大会で獲得した銀メダル三つを手に、4と示す笑顔の高木美帆=若杉和希撮影
今大会で獲得した銀メダル三つを手に、4と示す笑顔の高木美帆=若杉和希撮影

 6位だった最初の3000メートル、連続「銀」だった1500メートルでは、「思い描いたような滑りができなかった」。周囲からも「あそこまで迷っている美帆を見たことはあまりなかった」と聞き、家族からも「顔が暗い」と言われた。「自分を信じ切れなかったなと思うところがあった」ようだ。それだけに、500メートルと団体追い抜き(ともに銀)を経て臨んだ最後の1000メートルで会心のレースができたことを喜んだ。

 強くなり始めた頃、きっかけになった言葉があるという。ヨハン・デビットコーチによる「同じ人間ができていることなんだから、なんで自分ができると思えないんだ」。海外選手の活躍を指しての、さりげない問いかけだったが、のちのち大事な言葉になった。「自分もできると強く思えることがいろんな面で大事だと、長い間スケートをやってきて感じる。(今回の活躍で)勇気とか原動力とか感じてもらえていたらうれしいな」と話した。

 また、オールラウンダーの姿勢を貫くか聞かれ、「3000メートルはまだ上位との差はあるなと感じている」とし、「これからのことは私の中で決めることではなく、湧き上がってくるもの」と話した。

 佐藤綾乃(25)(ANA)と姉の高木菜那(29)(日本電産サンキョー)が19日の女子マススタートに出場予定。2人は団体追い抜きのチームメートで、菜那については決勝で転倒したショックも懸念される。「自分たちが納得のいくレースができれば、それに越したことはないが、私はそれ以上に無事に帰ってきてくれたらいいなと思う」と思いやった。

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