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11日の男子ラージヒル(LH、HS140メートル、K点125メートル)予選で、日本勢は小林陵侑(土屋ホーム)が128メートルを飛んで9位、佐藤幸椰(雪印メグミルク)は23位、中村直幹(フライングラボラトリー)は26位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は32位で、4人全員が12日の本戦に進んだ。
9位通過「悪くない」
小林陵は個人2冠に向けて静かに闘志を燃やしている。
予選前の試技では116メートル50と、K点にも届かない控えめなジャンプだった。着地後は表情を変えることなく、淡々とした様子。予選は128メートル。「フィーリングはそんなに悪くない。あした(の本戦)もビッグジャンプを見せられるといい」と話した。
2日間あった公式練習のうち、初日は3本を飛んで感触を確かめ、「まあ、大丈夫じゃないですかね」と落ち着いた口ぶりで語った。2日目は会場を訪れず、選手村でウェートトレーニングなどを行った。
今大会で日本勢第1号の金メダルを獲得したノーマルヒル(NH)では、公式練習でいいイメージをしみこませ、本番前の試技を飛ばなかった。LHは試技を飛ぶつもりといい、イメージ作りについては「もうちょいっすね」。初めて飛ぶ台への対応力が高い日本のエースは、マイペースで調整を進めている。
公式練習では昨季ワールドカップ総合王者のハルボルエグネル・グラネル(ノルウェー)が大ジャンプを連発し、調子が良さそうだ。日本勢初となるジャンプの個人2冠へ、ミスが許されないハイレベルの戦いが待っている。(平沢祐)