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出場4大会目で初めて準々決勝に進んだ世界ランキング6位の女子日本代表(スマイルジャパン)は12日、
日本は1次リーグ最終戦となった8日のチェコ戦で、延長、ゲームウィニングショット(GWS)の末に3―2で勝利。五輪では1大会最多となる3勝目を挙げ、着実に実力を伸ばしていることを示した。一方で、2度先行しながらも追いつかれただけに、飯塚監督は「逃げ切れないのが課題。(準々決勝は)今日より精度が高い試合をしないと勝つことは難しい」と気を引き締める。
それでも、決定力が長年の課題だった中で、1次リーグ4試合全てで得点できたのは好材料だ。強みであるスピードを生かした攻撃と、最後まで足を動かせる体力面の強化が実っている。1次リーグのシュート成功率は10チーム中2位の9・29%。チェコ戦のGWSで決勝点を決めたチーム最年長の39歳、FW久保は「少ないチャンスをいかに確実に決めていくか。それができれば勝ちにつながる」と準々決勝を見据える。
フィンランドは1次リーグA組で、世界ランク5位のスイスに2―3で敗れるなど苦しみ、1勝3敗の3位だった。日本主将のFW大沢は平昌大会後、スウェーデンリーグで3季プレーし、所属したチームにはフィンランド代表選手もいたため、特徴を知っているのはプラスとなる。
「(1位突破は)通過点としか考えていない。五輪では1試合ごとに成長している。ベスト4、メダルが目標」と大沢。世界を驚かす準備はできている。(帯津智昭)