羽生SP曲は清塚信也さんが編曲・演奏、「世界にフィギュアとピアノの最高傑作届けられた」
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北京オリンピックは8日、フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)が行われた。3連覇を目指す羽生結弦選手は、カミーユ・サンサーンス作曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」に合わせて演技を披露した。本来はバイオリンとオーケストラのための作品を、羽生選手のためにピアノ曲に編曲し、演奏も担ったピアニストの清塚信也さんは、ツイッターに「フィギュアスケートとピアノの芸術作品が世界に届けられました。私の作品の中でも”最高傑作”というフォルダに入れておきます。心から感謝しております」と投稿した。
羽生選手は冒頭で予定していた4回転サルコーが1回転となってしまい、SP8位にとどまったものの、「全体的にいい演技だったなと思う」と手応えも口にした。
ツイッターでは「しっとりした始まりに秘めた情熱もあり、ピアノ曲とスケートとがとてもよく合う曲だと思いました」「清塚さんの想いも重なり自然と涙があふれてくる美しさだった」「アクシデントはありましたが、世界最高のプログラムです!記憶に残る演技をしてくださったと思います!」など、冒頭の取りこぼしを惜しみながらも、演技と音楽との調和をたたえる声が相次いだ。
清塚さんはこの日午前にも、シンガーソングライター・松任谷由実さん作曲の「春よ、来い」をピアノで演奏する動画をツイッターに投稿。ファンらからは「羽生結弦選手にとどけ!!!」「最高のエールですね」などとコメントが寄せられた。
清塚さんやファンらの熱い思いを受け、羽生選手はクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を組み込んだ演技で巻き返せるか。10日に行われる男子フリーの演技に注目が集まっている。
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