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男子マラソンで大迫傑6位、日本男子で2大会ぶりの入賞…キプチョゲが五輪連覇

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男子マラソン速報中、武井隆次さんの実況解説はこちら

陸上男子マラソン 6位でゴールする大迫傑(8日午前9時10分、札幌市中央区で)=松本拓也撮影
陸上男子マラソン 6位でゴールする大迫傑(8日午前9時10分、札幌市中央区で)=松本拓也撮影

 東京五輪の陸上は最終日の8日、男子マラソンが札幌市の周回コースで行われ、前日本記録保持者の大迫傑(30)(ナイキ)は2時間10分41秒で6位になった。前回リオデジャネイロ大会優勝のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間8分38秒で連覇した。

陸上男子マラソン 一斉にスタートする選手たち(8日、札幌市で)=前田尚紀撮影
陸上男子マラソン 一斉にスタートする選手たち(8日、札幌市で)=前田尚紀撮影

 大迫は30キロ過ぎに先頭集団から遅れ始め、35キロを8位で通過後、6位まで盛り返してゴールした。この種目で、日本男子勢は7大会連続でメダルを逃したが、中本健太郎が2012年ロンドン大会で6位となって以来の入賞を果たした。

 序盤から遅れた中村匠吾(28)(富士通)は2時間22分23秒の62位、20キロ過ぎに遅れた服部勇馬(27)(トヨタ自動車)は2時間30分08秒の73位でゴールした。

 【経過】

男子マラソン5キロ付近、先頭集団を走る大迫傑(左端)(8日午前7時15分、札幌市で)=冨田大介撮影
男子マラソン5キロ付近、先頭集団を走る大迫傑(左端)(8日午前7時15分、札幌市で)=冨田大介撮影

 最初の3キロは1キロ3分ちょっとのペース。先頭集団は徐々に縦長になってきた。

 5キロ、先頭は15分17秒で通過。五輪連覇を狙う世界記録保持者のキプチョゲらケニア勢はきっちり前方に位置する。日本勢は大迫、服部が先頭から5秒遅れ。中村がやや遅れ、先頭から17秒差。

 大迫、服部は先頭集団の中ほどを走る。中村は第2集団。

 30分たたずにシュラ・キタタ(エチオピア)が歩き始める。

男子マラソン 15キロ付近、氷袋や水で体を冷やしながら走る選手たち(8日午前7時47分、札幌市で)=冨田大介撮影
男子マラソン 15キロ付近、氷袋や水で体を冷やしながら走る選手たち(8日午前7時47分、札幌市で)=冨田大介撮影

 10キロを、先頭のキプチョゲが30分53秒で通過。大迫、服部も先頭集団につける。集団は計47人といったところ。中村は先頭から41秒差で、集団からは遅れている。

陸上男子マラソン 一斉にスタートする大迫傑(中央)ら(8日、札幌市で)=前田尚紀撮影
陸上男子マラソン 一斉にスタートする大迫傑(中央)ら(8日、札幌市で)=前田尚紀撮影

 中村と並走するなどしていた2012年ロンドン五輪金メダリスト、スティーブン・キプロティチ(ウガンダ)がトラブルか、ペースダウン。

 15キロ、先頭が46分03秒で通過。服部、大迫は集団につけている。集団は43人。中村は先頭から1分13秒差の68位になっている。

 17・7キロ付近、服部は先頭集団の最後方を、大迫は中盤で走る。

32キロ付近を力走する大迫傑(8日、札幌市で)=沼田光太郎撮影
32キロ付近を力走する大迫傑(8日、札幌市で)=沼田光太郎撮影

 20キロを、先頭が1時間1分47秒で通過。集団は33人。大迫、服部もこの中にいる。中村は2分13秒差でかなり遅れた。

 20キロを過ぎたところで、服部が先頭集団から遅れ始める。

 中間点を先頭が1時間5分13秒で通過。大迫は集団の中にいるが、服部は8秒差となっている。

 22キロ過ぎ、服部のペースが上がらない。

 23キロ過ぎ、一時、大迫と並走していたシサイ・レマ(エチオピア)がレースから脱落、歩いている。

 25キロを、先頭のキプチョゲが1時間17分24秒で通過。大迫は28人の集団の中にいる。服部は先頭から1分8秒差で、かなり遅れた。

 キプチョゲが集団を引っ張り、縦長に。10数人になった。大迫も集団の後方につける。

 28キロ付近からケニア勢3人が集団を引っ張る。

 30キロ、先頭のキプチョゲが1時間32分31秒で通過。大迫も集団の中にいる。集団は11人。

 31キロ手前、キプチョゲがペースを上げ、前に出る。大迫が遅れ始め8番目。

 32キロ過ぎ、キプチョゲが独走態勢に。33キロ過ぎで2位集団は4人。大迫はその後方。

 35キロを、先頭のキプチョゲが1時間46分59秒で通過。2位集団3人は27秒遅れ。大迫は先頭から51秒遅れの8位。その後、2人抜き6位に浮上した。

 大迫が2位集団を追う。

五輪連覇を達成したケニアのエリウド・キプチョゲ(8日午前9時8分、札幌市中央区で)=松本拓也撮影
五輪連覇を達成したケニアのエリウド・キプチョゲ(8日午前9時8分、札幌市中央区で)=松本拓也撮影

 40キロを、先頭のキプチョゲが2時間1分55秒で通過。2位集団4人は1分17秒後に通過、大迫はさらに18秒遅れて6位通過。

 キプチョゲが優勝。大迫は6位でゴールした。

        ◇

 札幌市が含まれる石狩・空知・後志地方には熱中症警戒アラートは出ていないが、地域気象観測システム(アメダス)によると、同市の午前7時現在の気温は26・0度、湿度は79%。強い日差しは感じず、曇天。

 日本のマラソン勢は、1992年バルセロナ大会で森下広一、有森裕子がアベック「銀」の快挙を達成して以降、女子が96年アトランタ大会で有森が「銅」、2000年シドニー大会で高橋尚子が「金」、04年アテネ大会で野口みずきが「金」とメダルを量産したのに対し、男子のメダルは森下が最後になっている。

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2270160 0 東京オリンピック 2021/08/08 07:01:00 2021/08/08 12:28:37 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210808-OYT1I50058-T.jpg?type=thumbnail
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