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元TBS社員の久保田智子氏(47)が1日、兵庫県姫路市の教育長に就任し、市教委の職員ら約90人を前に「子どもの役に立てることをやる。私にできる支援を探していく」などと意気込みを述べた。
久保田氏は同社でニューヨーク特派員や政治部記者などを務め、アナウンサーとしても活躍。報道局デジタル編集部次長を務めていたが、教育長就任にあたり退社した。
就任あいさつで、久保田氏は「学校で教えたことはほとんどない。行政に携わったこともない」とした上で、特別養子縁組で女の子を家族に迎えたこと、身近な家族が不登校になったことなど、自身の経験を語り、「(不登校の問題は)親だけで背負うのもだめ。学校だけに任せるのもだめ。親と学校がパートナーになることで子どもを救うことができると実感した」と力を込めた。
これに先立ち、清元秀泰市長は「日本のモデルとなるべき教育改革を推し進めたい。豊富な知識や経験をもとに大いに力を発揮してほしい」と激励した。
式後、久保田氏は報道陣から市立高校の再編問題について問われると、「(1日が)24時間しかなく足りるのかと思うぐらい。できる限りの力を発揮したい」と覚悟を強調していた。