1000年続いた黒石寺「蘇民祭」、歴史に幕…200人の下帯姿の男衆が護符奪い合う

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下帯姿で蘇民袋を奪い合う男たち(17日午後10時11分、岩手県奥州市で)=富永健太郎撮影
下帯姿で蘇民袋を奪い合う男たち(17日午後10時11分、岩手県奥州市で)=富永健太郎撮影

 岩手県奥州市の 黒石寺こくせきじ の奇祭「 蘇民祭そみんさい 」が17日、開催された。担い手不足や高齢化で今回が最後となり、1000年以上続くとされる歴史に幕を下ろした。

 蘇民祭は五穀 豊穣ほうじょう などを願い、護符が入った麻袋(蘇民袋)を下帯姿の男衆が奪い合うクライマックスの「蘇民袋争奪戦」で知られ、今年の争奪戦はコロナ禍を経て4年ぶりに行われた。午後10時過ぎから約1時間、200人以上の男衆らが勇ましい掛け声を上げながら押し合い、争奪戦を繰り広げると、境内は湯気が立ち上るほどの熱気に包まれた。

蘇民袋争奪戦を前に身を清める下帯姿の男たち(17日午後6時4分、岩手県奥州市で)=富永健太郎撮影
蘇民袋争奪戦を前に身を清める下帯姿の男たち(17日午後6時4分、岩手県奥州市で)=富永健太郎撮影

 蘇民祭を巡っては2008年、上半身裸の男性のアップがポスターに使われ、「不快感を与えかねない」とJR東日本が掲示を断ったことで話題となった。

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5047085 0 社会 2024/02/17 20:27:00 2024/02/18 00:15:14 2024/02/18 00:15:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/02/20240218-OYT1I50000-T.jpg?type=thumbnail

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