公判を見学していた裁判官、誤って傍聴席に鍵かけ裁判やり直し…「無意識に施錠してしまった」

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 刑事裁判が行われている山形地裁の法廷の傍聴席に見学目的で入室した裁判官が、誤って傍聴席の入り口を施錠し、裁判が一時非公開状態になっていたことが11日わかった。担当の島田壮一郎裁判官は裁判を非公開で行ったことは憲法違反と判断、裁判の一部をその場でやり直した。

山形地裁
山形地裁

 同地裁によると、傍聴席の施錠があったのは10日午後1時半から始まった詐欺事件の初公判。裁判官は見学のため、証人尋問の間に傍聴席に入って施錠。同2時15分頃、法廷外にいた職員が施錠に気づき、島田裁判官に知らせたという。

 憲法では裁判の公開が定められており、島田裁判官は休廷を宣言して別室で10分程度、対応を検討。その後、非公開の状態で行われた証人尋問と被告人質問をやり直し、即日結審した。

 鍵をかけた裁判官は「無意識に施錠してしまった」と話しているといい、同地裁総務課は「全職員に注意喚起した上で裁判の公開原則の重要性を指導していく」としている。

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4920127 0 社会 2024/01/11 16:00:00 2024/01/11 21:14:51 2024/01/11 21:14:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/01/20240111-OYT1I50094-T.jpg?type=thumbnail

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