たたきつけるような雨の被災地、懸命の捜索活動続く…輪島住民「誰がどこにいるのか全くわからない」

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 石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震の発生から3日目となった3日、被災地は断続的な雨に見舞われた。警察や消防などは家屋が倒壊した地域を中心に人員を投入し、行方が分からない人たちの捜索を続けている。

連休初日、輪島・珠洲で174人がボランティア…夜行バスで駆け付けた男性「明るさ取り戻す助けに」
焼け野原となった、朝市で知られる石川県輪島市の中心部を傘を差して歩く男性(3日午前8時59分)=三浦邦彦撮影
焼け野原となった、朝市で知られる石川県輪島市の中心部を傘を差して歩く男性(3日午前8時59分)=三浦邦彦撮影

 朝市で知られる中心部で大規模な火災が発生し、死者31人が確認されている輪島市。大阪府から来た消防隊員が消防車両5台で住宅地を回り、捜索活動を行ったり、住民に行方不明者の情報や救助が必要な人がいないかを尋ねたりしていた。

 同市では3日未明に時折、たたきつけるような強い雨が降り、午前4時過ぎに大雨警報が出された。多くの住宅が倒壊した鳳至町稲荷町では、隊員約10人が二次災害を警戒し、「倒壊の危険はない」などと確認しながら捜索にあたっていた。この地域に住む高齢男性は「倒壊した家の住人のことを聞かれたが、誰がどこにいるのか全くわからない」と心配そうに話した。

 沿岸部が津波被害に見舞われた 珠洲すず 市では、市役所に災害救助犬を乗せた横浜や春日部ナンバーのワゴン車が複数台集まっていた。救助犬訓練士協会(神奈川県藤沢市)のスタッフらは防寒対策を整え、捜索の準備を進めた。

 石川県内では4日朝にかけて雷を伴ったやや強い雨が降る見込み。激しい突風や、ひょうの恐れもあるという。金沢地方気象台は地震の影響で地盤が緩み、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まっているとして注意を呼びかけている。

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4896953 0 社会 2024/01/03 12:27:00 2024/01/03 13:30:31 2024/01/03 13:30:31 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/01/20240103-OYT1I50083-T.jpg?type=thumbnail

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