ロマンス詐欺の被害金回収うたい「非弁提携」疑い、38歳弁護士を懲戒請求…1800人から9億円受領か

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 恋愛感情を抱かせて金をだまし取るロマンス詐欺の被害金を回収するなどとうたい、広告会社に弁護士名義を貸して法律事務をさせた弁護士法違反(非弁提携)の疑いがあるとして、大阪弁護士会は20日、所属する川口正輝弁護士(38)に対する懲戒請求を行ったと発表した。昨年8月以降に約1800人から依頼を受け、9億円を超える着手金を受領したという。同会は捜査機関に相談している。

実績をアピールしてロマンス詐欺の被害者を募る川口弁護士の事務所のサイト
実績をアピールしてロマンス詐欺の被害者を募る川口弁護士の事務所のサイト

 同会は、回収見込みがないのに着手金を支払った「二次被害」が想定されるとして、20日午後から無料の電話相談窓口を開設する。依頼者や被害額が多く、異例の対応を取った。

 弁護士法は、弁護士資格がないのに報酬目的で法律事務を行う「非弁活動」や、弁護士が名義を無資格者に貸す「非弁提携」などを禁じている。

 川口弁護士は「G&C債権回収法律事務所」(大阪市北区天神橋)の代表。同会は川口弁護士に関する苦情を受け、今年8月から本格的に調査していた。

 同会によると、川口弁護士は、ロマンス詐欺の被害金回収を請け負う専用サイトを開設し、被害者からの相談を電話やLINEで募っていた。実際の対応は広告会社から派遣された事務員に任せており、その事務員は関東地方で勤務していた。川口弁護士は「着手金の大半は広告会社に渡していた」と述べているという。

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