パトカーの窓越しに2発、ためらう様子なし…長野で4人殺害の凶行は思い込みからか

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 長野県中野市で25日、わずか15分ほどの間に、刃物や猟銃で4人が次々と襲われた事件の状況が、捜査関係者や目撃者らへの取材で明らかになってきた。

 青木政憲容疑者(31)は以前から、自宅前の道を竹内靖子さん(70)と村上幸枝さん(66)が、談笑しながら散歩する姿を見かけていた。「悪口を言われていると思い、殺してやろうと考えていた」。逮捕後の調べに、そう供述している。県警は、青木容疑者が勝手な思い込みから、2人を憎悪するようになったとみている。

猟銃発砲・立てこもり事件の現場周辺で行われる現場検証(27日午前10時46分、読売ヘリから)
猟銃発砲・立てこもり事件の現場周辺で行われる現場検証(27日午前10時46分、読売ヘリから)

 襲撃は25日午後4時20分過ぎ、青木容疑者の自宅前で始まった可能性が高い。青木容疑者は事前に用意したサバイバルナイフのような刃物で、散歩中の2人に襲いかかり、竹内さんを刺した後、逃げ出した村上さんを追いかけたとみられる。村上さんは約150メートル離れた畑で追いつかれ、背後から刺された。

 近くで農作業をしていた造園業の男性(63)は「女性が刺された」と聞き、午後4時25分過ぎ、村上さんのもとに駆けつけた。携帯電話で119番し、消防職員の指示を受けながら心臓マッサージを続けた。救急車やパトカーのサイレンの音が近づいてきたその時、そばに青木容疑者が立っているのに気づいた。近所同士、昔から知った顔だ。「政憲も手伝え」と呼ぼうとしたが、猟銃を手にしているのが見えた。

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4197692 0 社会 2023/05/27 20:50:00 2023/05/28 00:23:05 2023/05/28 00:23:05 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/05/20230527-OYT1I50177-T.jpg?type=thumbnail

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