児童ポルノ容疑者の4割が10代、9年前から倍増…犯罪と理解していないケース目立つ

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 全国の警察が昨年1年間に摘発した児童ポルノ事件の容疑者のうち約4割が10歳代だったことが警察庁の調べでわかった。2013年の約2割から倍増した。警察庁は、スマートフォンやSNSの普及で容疑者の低年齢化が進んでいるとみて対策を進める。

 警察庁によると、昨年の児童ポルノ事件の容疑者は前年比64人増の2053人で過去3番目に多かった。年代別では10歳代が905人で44・1%を占めた。9年前の13年は10歳代が22・7%(284人)で、全体に占める割合は倍増し、人数も3倍に増えた。

 昨年の905人のうち、高校生が最多の542人で、中学生も215人いた。容疑の内容は、性的な画像や動画を撮影するなどの「児童ポルノ製造」が364人で、画像などをネットなどに公開する「公然陳列」が358人だった。

警察庁
警察庁

 SNS上で注目を集めるため性的な画像を投稿してしまうなど、犯罪に当たることを理解していないケースが目立つという。

 各地の警察は学校で行う防犯指導などで、性的画像の撮影や送信で罪に問われる可能性があることを伝えており、警察庁は「学校や家庭への啓発を強化していく」としている。

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3890304 0 社会 2023/03/09 11:16:00 2023/03/09 11:16:00 2023/03/09 11:16:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/03/20230309-OYT1I50053-T.jpg?type=thumbnail

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