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栃木県は、宇都宮市の民家のベランダで国指定の特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」が発見されたと発表した。クビアカツヤカミキリは全国で確認されており、県内自治体では栃木、佐野、足利、小山市、壬生、野木町に続き7か所目。
クビアカツヤカミキリは、幼虫が桜やモモ、ウメなどバラ科の樹木に寄生し、木の内部を食い荒らす害虫。桜の名所や果樹園などで繁殖すると大きな被害につながる。県自然環境課によると、現時点で宇都宮市では被害が確認されておらず、これから県と市で周辺樹林の被害について緊急調査を実施するという。
クビアカツヤカミキリは、在来種のカミキリムシの3倍以上の繁殖力があるといわれ、特に6月から8月にかけては産卵や生育が活発となる。県は、樹木を食い荒らす幼虫だけでなく、成虫を見つけた場合にも被害拡大防止のために対策が必要だとして、注意を呼びかけている。