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札幌市円山動物園は22日、小型の哺乳類「ヒメトガリネズミ」の出産に成功したと発表した。
同園によると、ヒメトガリネズミは、体長約5センチ、体重約4・5グラム。道内やロシア極東地域などに生息している。「ネズミ」と名が付いているが「モグラ」の仲間で、とがった口と焦げ茶色のなめらかな毛が特徴。
同園は、北海道大や東海大と共同で今年8月、北海道根室市内の草原で15匹を捕獲。このうち2匹が妊娠しており、9月8日に6匹、10日に7匹が生まれた。飼育下での出産は珍しいという。
トガリネズミは生態に不明な点が多く、同園飼育展示課は「今回の出産を通じて生態を解明し、保全を進めたい」としている。