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京都・大原の
平成の初め頃、石彫刻家の杉村孝氏が奉納した6体の「わらべ地蔵」で、大きさはいずれも50センチ以下。池のほとりや石灯籠、杉の木の根元などに配したところ、時を経て、ほどよく苔むした。
ほおづえをついて寝そべったり、首をかしげて寄り添ったりする愛らしいしぐさが「映える」と注目され、人気の被写体になった。
5月の日差しで変色した苔も、梅雨の雨をしっとり含んで深みが増し、今が見頃。三千院参拝部の担当者は「苔と一体化したお地蔵様の居場所を尋ねる参拝者も。かくれんぼのようです」という。