暗い壕内、兵士の脚つらそうに押さえる…ひめゆり資料館展示新たに

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 太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された女子学生らの体験を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」(沖縄県糸満市)が12日、17年ぶりに展示を刷新して開館した。「戦争を遠く感じる世代」の若者にも理解を深めてもらえるように、傷病兵を看護する学徒隊の姿などを描いたイラストを多用した。

壕内の傷病兵を描いたイラストについて説明する古賀さん(7日、沖縄県糸満市で)
壕内の傷病兵を描いたイラストについて説明する古賀さん(7日、沖縄県糸満市で)
壕内での手術の様子を描いた絵を見つめる来館者(12日午前、沖縄県糸満市で)
壕内での手術の様子を描いた絵を見つめる来館者(12日午前、沖縄県糸満市で)

 資料館は1989年に開館し、刷新は2004年以来。元学徒の高齢化が進む中で、戦後世代の職員が中心となって展示の内容について検討してきた。暗いごう内で手術に立ち会い、兵士の脚をつらそうに押さえる様子などをイラストで表現。開館式で普天間朝佳館長(61)は「刷新は次世代継承の取り組みの一つだ。多くの人に来てもらいたい」とあいさつした。資料館は開館に合わせて展示数を精査し、イラストは27点で、実物やレプリカの資料89点のうち26点を新たに加えたと発表した。

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1979281 0 社会 2021/04/12 13:13:00 2021/04/12 18:48:02 2021/04/12 18:48:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210412-OYT1I50087-T.jpg?type=thumbnail

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