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都心で働く人たちに木のぬくもりを楽しんでもらおうと、東京都港区のオフィスビル「住友不動産東京三田ガーデンタワー」のラウンジスペースで、浜松市天竜区産ヒノキで作ったテーブル38台が使われることになった。テーブルは農林中央金庫(東京都千代田区)が住友不動産(東京都新宿区)に寄贈した。
同金庫は、国産木材の利用拡大に取り組んでいる。ヒノキは県森林組合連合会(静岡市)が手配し、国産材にこだわった学習机で知られる家具メーカー「キシル」(浜松市)が製作した。天板は縦60センチ、横70センチで厚さは5センチある。
浜松市南区のキシル本社で22日、寄贈式が行われた。天板の表面は、真っすぐな木目が美しい「正目」で仕上げ、キシルの渥美慎太郎社長は「オフィスビルのシャープな雰囲気と日本らしさの両立を表現した」と胸を張った。住友不動産の住友律夫IR・ESG課長は「コミュニケーションや憩いの場になることを願う」とあいさつした。
同金庫は今年2月にも、適切に管理された「FSC認証」を取得した掛川市産ヒノキでテーブルや椅子を作り、掛川市に寄贈した。JR掛川駅構内の休憩スペースで活用されている。
浜松産ヒノキ机東京へ/オフィスビルのラウンジ/