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第63回沖縄県生徒科学賞作品展(県高校文化連盟主催、県教育委員会共催、読売新聞社協賛)の審査会が15日、沖縄市の県立総合教育センターで開かれ、最優秀賞の読売新聞社賞に県立首里高生物部の「オキナワウスカワマイマイの形態の研究4~沖縄島調査と校内調査を通じて」が選ばれた。この作品は、11月に行われる第67回日本学生科学賞(読売新聞社主催、旭化成協賛)の中央予備審査に出品される。
作品展には、県内の10高校(145人)から23点が出品された。首里高は、これまでも農作物に害を加えるオキナワウスカワマイマイの生態を研究してきたが、今年は沖縄本島と周辺離島の25地点で採取した約1300個体の標本を調べ、地域や色の特性で大きさが異なることを突き止めた。
研究の中心を担った同校2年の宮城英輝・生物部長は「最優秀賞を取れるとは思っていなかった。緻密な作業に苦労したのでとてもうれしい」と笑顔。中央予備審査への出品については、「普段は気にも留めない生物だと思うが、少しでも興味を持ってもらいたい」と意気込んだ。
そのほか優秀賞には、「Brixメーターを用いた簡易的な物質濃度測定法の確立」(美里高)、「ガジュマルとコバチの共生関係~非送粉コバチは送粉しているのか」(球陽高)の2点が選ばれた。