秘仏「子安観音」初公開へ

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観智院 「お大師様 しのぶ機会に」

初めて公開される秘仏の十一面観世音菩薩立像(中央、善通寺市で)
初めて公開される秘仏の十一面観世音菩薩立像(中央、善通寺市で)

 弘法大師・空海の生誕1250年を記念し、総本山善通寺(善通寺市)内にある 塔頭たっちゅう ・別格本山観智院で15日から、秘仏の十一面観世音 菩薩ぼさつ 立像が開帳される。大正時代に安置されて以来、1世紀の時を経て初めて一般公開される。

 十一面観世音菩薩立像は本堂の 厨子ずし に納められ、安産や育児を見守ってくれる「子安観音」として親しまれている。専門家による調査はなされておらず、彫刻様式などから平安時代の作とみられるという。

 この菩薩立像は元々、高松市内の寺に安置されていた。1913年4月、観智院本堂が火事に見舞われ、本来の子安観音像も焼失。寺からの 勧請かんじょう により、19年、新しい本尊となった。その後は秘仏とされたことで、 金箔きんぱく剥離はくり など損傷はほとんどない。

 脇侍の不動明王像、弘法大師像も開帳。不動明王像は背後の粗削りな炎の形などから、室町時代頃に作られたと考えられるという。大師像は台座の背面や両脇に花などの装飾が施された、珍しい姿をしている。

 総本山善通寺の佐伯行茂執行は「秘仏は秘仏のままが本来の姿。だが、多くの方に見ていただくことで、皆さんとご縁を結び、記念の年にお大師様をしのんでもらうきっかけになれば」と話す。

 開帳は6月15日までの午前9時~午後5時。拝観無料。問い合わせは、総本山善通寺(0877・62・0111)。

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