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梅雨に備え、金沢市駅西消防署と内灘町消防署は7日、同市東蚊爪町の河北潟で水害の合同訓練を行った。小松市などを襲った昨年8月の豪雨災害を受け、初めて孤立集落の住民の救助を想定して実施した。
昨年8月の豪雨災害では、小松市を流れる梯川と支流の鍋谷川が氾濫し、中ノ峠町地区で10世帯が孤立。応援に入った金沢市消防局が住民の救助にあたった。津幡町やかほく市など計4消防本部で応援に入り、平時から連携を強化する重要性を感じたという。
訓練は、市街地が浸水したり、河川の氾濫で集落が孤立したりする水害を想定。両署の消防隊と特別救助隊計約30人が参加し、ゴムボートや水上バイクでおぼれた人を引き揚げたり、橋が流された川の両岸にロープを張り、取り残された人を救出したりした。
訓練後、金沢市駅西消防署の干場厚良署長は「両消防の連携で機動力を発揮できた」と講評。内灘町消防署の中本潤署長も「今後も顔が見える関係を構築していきたい」と述べた。