京おどりに「タイムマシン」ねぶた登場…京都芸術大生が協力

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舞台に登場するねぶたを制作する学生(京都市左京区で)
舞台に登場するねぶたを制作する学生(京都市左京区で)

 花街・宮川町(京都市東山区)の舞踊公演「京おどり」(4月6~21日)の演出に、京都芸術大(同市左京区)の学生が協力している。タイムトラベルがテーマの演目に合わせ、劇中でタイムマシンとして使われる「ねぶた」を制作するなどし、伝統に新風を吹き込む。(木須井麻子)

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 恒例の会場「宮川町歌舞練場」が建て替え工事中のため、昨春に同大学内の京都芸術劇場春秋座を使用したことを機に学生と連携。前回は学生が 舞妓まいこ をモチーフにしたねぶたを作り、お茶席の近くに展示した。

 今年の演目「 時旅京膝栗毛ときのたびみやこひざくりげ 」は、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」を基に創作。主人公の弥次さん喜多さんにちなみ、未来の夫婦・ヤジとキタが時空を超え、平安や室町、江戸時代などの京都を旅する様子を芸舞妓の踊りや演奏で描く。

 学生約40人は2月から、ヤジ、キタ役の芸妓が乗り込むねぶた(直径1・8メートル、高さ3メートル)を制作している。祇園祭の綾傘 ほこ などから着想を得たデザインで、木材などを組んで和紙を貼り付けている。2年の男子学生は「舞台で使われるのは光栄で、本番が待ち遠しい」と話す。

 宮川町は大学にヤジとキタのキャラクターデザインも依頼。学生から約50点の応募があり、2年の女子学生が描いた夫婦のキャラクターが選ばれた。舞台で流す映像に登場する。

 宮川町お茶屋組合の大石美千代組合長は「舞台には学生さんと年齢が近い舞妓も出演する。新しい演出が加わり、多くの方に見に来てもらえたら」と期待する。

 観覧料7000円(お茶券付き)。問い合わせは同組合(075・561・1151)

終演に合わせ臨時バス運行

臨時バスのヘッドマークをPRするふく美代さん(右)と増田所長(京都市南区で)
臨時バスのヘッドマークをPRするふく美代さん(右)と増田所長(京都市南区で)

 京都市交通局は京おどりの期間中、終演時刻に合わせ、大学前から平日計3便、土日計4便の臨時バス(上終町・瓜生山学園京都芸術大学前始発、京都駅前行き)を運行する。7日には宮川町の舞妓・ふく美代さんが交通局九条営業所(京都市南区)で、増田保和所長と「京おどり」と記されたバスのヘッドマーク(直径33センチ)を披露し、利用をPRした。

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