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県と県立医大健康増進センターは、働き盛り世代の人たちに健康づくりの意識を高めてもらうため、動画を制作した。様々な病気の原因になる「睡眠不足」「メタボリックシンドローム」「喫煙」について、同大の教授らが解説している。県は「働き盛りの40歳代、50歳代の人に見てもらうだけでなく、企業の社員向け健康教育などでも活用してもらいたい」としている。
睡眠に関しては、県の調査で「睡眠で休養が十分に取れていない人」の割合が2022年度に22・0%と、16年度の19・7%に比べて悪化した。
同大の大平哲也教授は動画の中で、「睡眠不足だと、高血圧や認知症、うつ病などになりやすくなり、健康に悪影響がある」などと指摘する。質のいい睡眠を取る方法として、デスクワークの人には、▽通勤時に歩く▽座ったままストレッチする――などを提案。肉体労働をする人には、▽寝酒をしない▽エナジードリンクの飲み過ぎに注意――などと助言している。
「メタボ」と「喫煙」の動画では、仕事中にできる健康法や企業の取り組み事例を紹介する。都道府県別で見ると、福島県内のメタボ該当者の割合は20年度にワースト4位(19・3%)、喫煙率は19年にワースト3位(21・9%)となっている。県は健康管理をおろそかにしがちな働き盛り世代に向けて注意を喚起していく考えだ。
動画は、健康ふくしまポータルサイト(https://kenkou-fukushima.jp/archives/tv)などで公開している。企業向けにDVDの貸し出しもしている。問い合わせは県健康づくり推進課(024・521・7236)へ。