大麻事件対応、日大内部で対立…広報部「進退は沢田副学長自身で判断をと促した」

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沢田康広副学長
沢田康広副学長

 日本大学アメリカンフットボール部の寮で大麻などが見つかった事件の対応を巡り、林真理子理事長が沢田康広副学長に辞任を求めていることが、関係者への取材でわかった。沢田副学長は「対応方針は学長を通じて林理事長にも伝えており、問題はなかった」と反論し、学内で対立しているという。

日大本部
日大本部

 日大は7月6日に寮で部員の持ち物検査などを実施した際に植物片などを発見したが、大学本部で保管し、警察には12日後の7月18日まで伝えなかった。競技スポーツ担当として調査に携わった沢田副学長は8月8日の記者会見で、「大麻だったのであれば、学生に自首させたいと考えた」と語り、 隠蔽いんぺい の意図を否定していた。

 関係者によると、2人は9月4日に面会。林理事長は、後に植物片が大麻と判明したことから、沢田副学長が警察に聴取される可能性があり、現職のままでは私学助成金が不交付となる恐れがあるとして、辞任を求めたという。

 日大は元理事長による脱税事件などの不祥事が相次ぎ、2年連続で私学助成金が不交付となっている。

 日大広報部は18日、本紙の取材に、「進退について、沢田副学長自身で判断いただくよう検討を促したことはある」と回答した。日大は8月24日に事件の対応を調査する第三者委員会を設置しており、「近々提出される報告書を 真摯しんし に受け止め検討し、最終的な結論を出したい」とした。

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