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読売KODOMO新聞11月2日号紙面より
雪虫が北海道で大量発生し、人々を悩ませています。
雪虫は、体につけた白い分泌物や光に反射した姿が雪のように見える昆虫です。雪虫が飛ぶと2~3週間で初雪が降ることから「冬の訪れを告げる虫」とも言われます。
こう説明するとロマンチックに見えますが、地元の人たちにとっては、大量にいると避けきれず、洋服や顔にくっついたり、誤って吸い込んでしまったりと、やっかいな生き物なのです。
雪虫に詳しい北海道大学の秋元信一名誉教授によると、雪虫は、夏から秋にかけて繁殖を繰り返します。地面の温度が下がって冬が近づくと、羽を生やした個体が生まれます。そして、卵を産む木を探して一斉に移動するのです。秋元さんは、「今年は暑い時期が長かったので、繁殖回数が増えて、例年より数が増えている」と分析しています。
飛び立つ時期が例年より2週間ほど遅れたため、雪虫の移動時期も後ろにずれ、11月上旬まで続きそうです。