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2、3日に行われた第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)では、下級生の台頭も目立った。第101回大会以降の活躍も期待される各校の新鋭たちを紹介する。
区間3位にも悔しさ募る
創価大の川上翔太(1年)は、往路7位からの浮上を担い、山下りの6区で区間3位と期待に応えた。
8位以下の16選手が、自身の5秒後に一斉スタートする特異な状況でのレースだった。すぐに集団にのみ込まれ、序盤の上りは苦戦した。しかし、得意の下りに入ると快調に飛ばした。それでも「緊張して腹痛もあった。(区間賞を取った)法大の選手についていきたかった」と悔しがった。
山下りには、強い思い入れがある。兄の勇士さんが東海大で2021年から3回連続で走り、5、6、9位の成績を残した区間だからだ。兄、そして兄と同時期に3大会連続で6区を走った創価大の浜野将基さん。この2人へのあこがれが、ランナーとしての原動力になっている。
創価大は今シーズン、織橋巧ら3人の1年生が全日本に出場するなど、ルーキーたちが大きな戦力になっていた。彼らに遅れての駅伝デビューだったが、焦りはなかった。
「残り3年間ある。今後、創価のエースとして走ることを目指したい」。強豪の一角を目指すチームにとって、楽しみな逸材だ。(塩見要次郎)