与野党候補が4選挙区で激戦、終盤戦へ各党テコ入れ図る…衆参5補欠選挙・読売情勢調査

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 読売新聞社の衆参5補欠選挙の情勢調査では、衆院山口4区以外で、与野党の候補が激戦を繰り広げていることが明らかになった。各党は、岸田首相(自民党総裁)の襲撃事件が選挙戦に与える影響を注視しつつ、終盤の戦いぶりが勝敗を決するとみて、テコ入れを図る考えだ。

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 首相は15日午前に起きた和歌山市での事件後、同日夕には千葉県浦安市に入り、衆院千葉5区の自民候補の応援演説に立った。首相は、「コロナを乗り越え、経済を再生させるのはどの政党か」と力説し、支持を呼びかけた。同区は、六つの国政政党が公認候補を擁立した激戦区だ。

 同区補選は、自民所属だった前議員の「政治とカネ」を巡る問題が引き金となり、自民陣営は逆風を懸念する。調査では、選挙戦の争点(複数回答)に「政治とカネ」の問題を挙げた人が55%に上った。

 首相はこの日の演説で、自民候補を「友党公明党の皆さんが力強く推薦してくださっている」と紹介し、自公政権の実績を強調する場面も目立った。自民幹部は、「野党乱立は自民に有利とはいえ、公明票を着実に固めることが当選のカギを握る」と分析する。

 一方、衆院山口2区は、曽祖父が元首相、父は前防衛相の自民候補と、無所属候補がデッドヒートを繰り広げている。調査では、世襲を制限すべきだと「思う」が42%で、「思わない」は45%だった。

 千葉5区と山口2、4区の衆院3選挙区は、自民が選挙前は議席を押さえていた。自民内には「議席を維持できないと、岸田政権には痛手だ」との見方がある。

 衆院和歌山1区は、自民と、日本維新の会の候補が競り合う。同区は現和歌山県知事の岸本周平・前衆院議員の地盤で、自民は昨年の知事選で岸本氏を推薦した。情勢調査によると、2021年衆院選で、国民民主党から出馬した岸本氏に投票した人のうち、自民候補支持は27%にとどまり、40%が維新候補を支持している。

 維新共同代表の吉村洋文・大阪府知事は15日、和歌山市で街頭演説し、「自民に正面からぶつかっていく」と力を込めた。

 参院補選が実施される大分県では、直前に知事選が行われた。自民が「事実上の与野党対決」と位置づけ、自民系候補が一騎打ちを制した。補選も自民、立民両候補による対決となった。立民の泉代表は15日、佐伯市の街頭演説で、「自民党は中央を元気にする政治だ。それを変えないといけない」と声を張り上げた。

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4007814 0 衆院選 2023/04/16 05:00:00 2023/04/18 17:18:27 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/04/20230415-OYT1I50152-T.jpg?type=thumbnail

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