[参院選2022 Q&A]比例選の特定枠とは?…候補者 優先的に当選
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Q 参院比例選の「特定枠」とは。
A 各党派が比例選名簿に設けることができる優先当選枠のことで、2019年の前回参院選から導入された。参院比例選は、届け出党派の得票に応じて議席数が配分され、個人名票の得票が多い順に当選する「非拘束名簿式」を採用しているが、特定枠に指定された候補は順位に従って、他候補に先んじて当選できる。
Q なぜ導入されたのか。
A 「1票の格差」是正のため、16年の参院選から「鳥取・島根」「徳島・高知」の二つの合区ができ、「2県で1人」しか選挙区で当選できなくなった。多くの現職を抱える自民が、選挙区から比例選に回った候補を救済する狙いで主導した。
Q 19年の前回選挙で特定枠を活用したのは。
A 自民とれいわ新選組が活用し、議席を得た。活用は各党派の判断に委ねられている。
Q 何人まで特定枠に指定できるか。
A 公職選挙法には、各党派の「一部の者」を指名できると明記されているが、具体的な人数は示されていない。
Q 比例選で特定枠候補の個人名を書いて投票したら、票はどのように扱われるのか。
A 所属する党派の得票とみなされる。