デンソー製の燃料ポンプ不具合、ホンダのリコールは世界で450万台…今後も拡大する見込み

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 【ニューヨーク=小林泰裕】ホンダの米国法人は21日、自動車部品大手デンソー製の燃料ポンプの不具合により、米国内で「フィット」など計約260万台をリコールすると発表した。現時点でデンソーの不具合に関連したホンダのリコールは世界で計約450万台に上るという。世界的に影響が拡大する恐れが出てきた。

ホンダ
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 発表によると、2017~20年型の「フィット」や「アコード」「オデッセイ」「CR―V」などが対象となる。燃料ポンプはガソリンタンク内の燃料をエンジンに送る部品。不具合によりエンジンが正常にかからなかったり、走行中に停止したりする危険性があるとしている。

 ホンダは燃料ポンプの無料交換に応じるが、交換部品の在庫が十分にないため、来年2月以降、段階的に車のユーザーに連絡するとしている。ホンダによれば、この問題に関連して米国内で衝突や負傷の報告は受けていないという。

 デンソーの燃料ポンプを巡っては、ホンダが12月8日、日本国内でも「N―BOX」など計約113万台のリコールを届け出た。7月には鳥取市で、デンソー製燃料ポンプの不具合によりエンストしたホンダの軽乗用車に後続車が追突し、4人が死傷する事故が発生している。

 デンソー製の燃料ポンプは自動車大手各社で使われており、国内でのリコールは20年3月にトヨタ自動車が届け出て以降、ホンダ、ダイハツ工業、マツダ、スズキ、SUBARU(スバル)で計380万台超に上る。関係者によると、今後も世界的にリコールが拡大する見込みという。

 自動車業界ではダイハツが20日に衝突試験の不正を巡り、国内外で生産中の全車種の出荷を一時停止すると発表した。相次ぐ不祥事により、日本の自動車産業への信頼が揺らぎかねない事態となっている。

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4861120 0 経済 2023/12/22 12:00:00 2023/12/22 12:16:02 2023/12/22 12:16:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/12/20231222-OYT1I50080-T.jpg?type=thumbnail

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