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内閣府が9日発表した2020年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整値)が7~9月期に比べて2・8%増となり、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で11・7%増だった。2月に公表した速報値(3・0%増、年率換算12・7%増)から下方修正した。
企業の設備投資は4・3%増で、速報値(4・5%増)を下回った。財務省が2日に発表した20年10~12月期の法人企業統計での設備投資の結果を踏まえ、伸び率が縮小した。民間での在庫の取り崩しが進んだことも、成長率を押し下げた。
GDPの過半を占める個人消費は2・2%増で、速報値から変わらなかった。実質GDPは2四半期連続のプラス成長となった。しかし、21年1~3月期は、緊急事態宣言の影響で、再びマイナス成長となると見込まれている。
2020年通年の実質GDPは、速報値と同じ前年比4・8%減だった。