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「青葉城恋唄」で知られるシンガー・ソングライターのさとう宗幸さんがデビュー45周年を迎えた。音楽活動をするなら東京に出るのが“当たり前”だった時代から仙台市に住み続け、歌を届けてきた。「仙台の自然や空気が、楽曲を作る上で一番大事なこと。創作的精神の支柱なんです」と語った。(鶴田裕介)
「瀬音ゆかしき 杜の都 あの人はもういない」――。仙台の街中を流れる広瀬川、東北三大祭りの一つ「仙台七夕まつり」など、仙台の情景を交えながら失恋のさみしさを歌う「青葉城恋唄」。1978年に出したこのデビュー曲がいきなり大ヒットし、NHK紅白歌合戦にも出場した。
70年代後半、地元ラジオ局の番組で、リスナーから寄せられた歌詞にさとうさんが曲を付けて歌うコーナーがあった。そこに投稿されてきたのが、星間船一さんの歌詞。さとうさんがギターを弾きながら、10分足らずで曲を作り、「青葉城恋唄」が生まれた。「気負って作ったわけではなかった」というが、多くの人が仙台といえばこの曲を思い浮かべるご当地ソングに。「じわじわと全国に広がっていったことは、理想的でうれしいことだった」と振り返る。
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