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歌手の山下久美子が、デビュー40周年を記念したベスト盤「愛☆
唯一の新曲「Morning Star」は、デビュー曲「バスルームから愛をこめて」を作曲した亀井登志夫から昨年、提供された。「還暦祝いにと軽くプレゼントされた割には、すごいものが届いちゃった」。詞は2018年に世を去った亀井の妻、知永子が残したものだった。「ナミダがこぼれる前に アナタにもう一度
別れの歌を数多く歌ってきた。「ラブラブな曲よりも共感してもらえる。『でも、大丈夫』という気持ちにたどり着く感覚はどの曲にもある」。ハスキーで愛らしい声、軽快かつロック魂もある。相反する要素が同居するところが山下の魅力だろう。
3枚組みの今作には「赤道小町ドキッ」「宝石」などを歌った18年のライブ音源によるディスク2、1984年のビデオ「黄金伝説」を初DVD化したディスク3も収めた。「黄金伝説」は後藤次利プロデュースのアルバム「アニマ・アニムス」収録曲の映像集で、ミクロネシア連邦のポンペイ島で撮影した。
現地の海でボートをこいでいたはずの山下が銭湯に移動して植木等に会うなど、とっぴな展開が相次ぐ。「アルバム全曲にビデオがつくのは画期的で、2週間の撮影は楽しかった。内容はよく分からないけれどね」と笑う。当時所属した渡辺プロダクションの元スタッフらとは、今も交流がある。「40年の色々なことを思い出して感慨深い。これからは恩返しをしたい」